小渕浜のアナゴ漁

午後4時スタートの号令がかかるとアナゴ漁をする各船は全速で今日の漁場に向かう


その光景は、めちゃくちゃカッコいい


1時間半、漁場に着くとアナゴ漁の仕掛けを投入していきます。仕掛けを投入するのに2時間。すでに日は落ちています。全部の仕掛けを投入して2時間後、 アナゴの仕掛けを引き上げて行くのです。


その後、仕掛けを1個ずつ引き上げ、仕掛けに入ったアナゴを船底の生け簀に移していきます。

生け簀の底には小さな網があり、アナゴの稚魚は逃げられるようになっています。小渕浜のアナゴを守る漁師の知恵ですね。引き上げ作業には、大変時間がかかります。それを乗組員が交代で効率良く持ち場を代わっていきます。4~5時間こういった作業が続きます。

静かな海でも、引き上げ作業の時はかなり揺れます。乗組員でも船酔いすると聞きます。

引き上げられたアナゴは、湾の中ほどに作られたイカダに吊るされた籠に移し、数日泥と餌を消化させます。
数日後、アナゴを出荷する為、みんなでアナゴを吊るしたイカダに行き、それぞれの船が取ったアナゴを計ります。
これを漁師はハモ(アナゴをそう呼びます)掛けと言います。ようは、取ったアナゴを籠に入れて計りで計るので、そう呼ぶそうです。計ったアナゴの量は、仲買いさんと漁師に渡され、仲買いさんのトラックで生きたまま東京の築地に運ばれるのです。
アナゴ漁も、一日の水揚げは船主が5~6割、残りを乗組員が山分けとなります。
震災以降、漁師の仕事が忙しくなかった時はアナゴをたくさんご馳走になりなしたが、震災以前のように、漁師がアナゴを取り、それを仲買人が買い、築地に売るという流れが元に戻ると、小渕浜のアナゴを地元で気軽に食べるのは難しくなりました。