二転三転する県の方針

先月18日、宮城県の真鱈の出荷規制が解除され、安くても捕り続けて後は風評被害で震災前5年の平均単価と今期の単価の差額分を補償するから、「さぁやって下さい」という状態で今年の真鱈漁が始まりました。
とは言われても、例年の真鱈漁は正月開けにすぐ始まり2月に入ると終わってしまいます。
この時期に産卵を迎え岸に寄ってきた真鱈を刺し網で捕るのです。18日に解除になってもほぼ終盤になってから漁を始められる訳がありません。

真鱈漁を始めるのに人を頼んだりと準備とかいろいろあるのです。それでも皆んななんとか漁を始め、いざ始まって見ると毎日、市場が鱈であふれてしまい案の定、大暴落です。

そしてまた昨日気仙沼沖で撮れた真鱈から高い数値が検出され今日から規制がかかったのです。


話しは戻るけど、18日に解除になるまで去年から何度も会議がありました。

宮城県は規制がかかってる魚は出来れば解除にしたくて...いてます。そのため年中、検査をして何回か忘れたけどクリアすれば、国に申請して解除するのです。


その会議に自分も何度も出席して、宮城県の担当者に今、鱈やヒラメが少ししか捕れない時期に検査して数値が下がったからと言って解除にしても漁期になって大漁に捕れれば必ずまた引っかかると言い張りました。

 

宮城県の担当者はそれはやって見ないと分からないと言い張る一方でした。
解除して捕って安ければ差額を東電に請求(まだその請求の仕方すら決まってません)、また規制がかかれば震災前の実績に応じて東電に請求、その時、震災前に実績がなければダメだと言うのです。
実際にこんなに魚が捕れるのに、漁師が漁をする楽しみも意欲も無くなります。


これからまた始まるヒラメに関しても規則解除の申請をしてると聞きました。ヒラメも今、少ししか捕れずその中のヒラメの検体を調べても引っかる確立が少ないのです。それがまた6月頃から産卵期で大漁に捕れます。その中からまた必ず高い数値のヒラメが捕れます。するといくら捕れても漁が少なかった震災前の実績で補償すると言われます。漁師が毎日、数値に怯えながら漁をするのです。
規則解除したり、規則をかけたり、せっかく気にせず宮城の魚を食べてくれる人もいるのにどうしようもありません。


風評被害以前の売れる物も売れなくしてるって状態です。
実は昨年8月分からのヒラメの補償がまだ出ていません。
6月、7月分は4ヶ月遅れてなんとか出ました。それから東電からの無理な要求や、それによる漁協のミスなどでようやく昨日8月分の請求書を県漁協に提出しました。それが東電に届いて審査され支払われるまで、まだいつになるか分かりません。


ヒラメの補償が支払われるまでとおとなしくしていようと皆んな我慢して来ました。今の真鱈の現状や今年のヒラメ漁の事を考えるとこのまま何もせず待っていてもいいものかと考えると頭が痛くなります。
 

今、漁をして魚を捕ってもまともに売る事も出来ないのに、せめて昨年の夏に汗水流して捕ったヒラメの補償位はちゃんと東電に責任を捕って欲しいものです……そんな自分の独り言でした。