出荷できない魚を取る苦悩

1年前から今年のヒラメ漁を目指して、船を購入したり、道具をそろえていたコウイチさんのところに、ヒラメから基準値(100ベクレル)を超える(180ベクレル)放射能が検出され、金華山以南のヒラメは自粛となってしまったのです。

 

 

 

自粛と言っても、実際は売れません。

 

 

 

覚悟はしていたもののそのショックは、かなりのものでした。

 

落ち込むコウイチさんを見ているのも、辛いけど、本当に辛いのはコウイチさんです。

 

 

 

朝4時に起きてヒラメ漁に同行させてもらいましたが、漁を始めると前日に仕掛けていた網をあげると大きくて形のいいヒラメが、たくさんかかっていました。コウイチさんの話だと一日に30~40キロは捕れるので、売れればかなりの売り上げです。

 

しかし現実は、売れないヒラメを毎日取り、石巻の漁協に納品し漁獲高を計って、生かして放流します。

 

これも、変な話で、体内被曝をしているヒラメを放流するより、東電や国が産業廃棄物として処分すれば、少しでも放射性物質は減ると思うのです。でも実際にはそれを受け入れてくれる業者もいないので、放流するしかありません。しかし、水温が高い夏場に撮ったヒラメを放流しても大半は死んでしまうのが、現実です。

 

 

 

計量されたヒラメの漁獲高は売れたであろう金額で計算して、国と東京電力に損害賠償請求をします。

 

 

 

先日損害賠償請求を東京電力にしたところ、「あの書類が足りない」「これも足りない」と6月分の請求は翌月に回されてしまいました。こういう例はかなり多いようで、じらしてなかなか支払わないようにして、被害者である請求者の気持ちを萎えさせて請求金額を下げさせているという話も聞きます。

 

 

 

今は、小渕浜の漁協も後押しくれるのですが、どういう形で賠償が出るかは未定です。

 

 

 

出荷できない魚を取る漁師ほど辛いものはありません。

 

 

 

理不尽なことには負けないで、コウイチさんには頑張ってもらいたいですね。もちろん僕らも応援していきたいと思います。

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コメント: 2
  • #1

    norico (水曜日, 22 8月 2012 18:07)

    切ないですね。
    声がどこまで届いているのか。
    みんなで応援していきましょうね。

  • #2

    トオル (月曜日, 03 9月 2012 13:31)

    noricoさんへ

    辛くても立ちあがって仕事をする漁師さんを見てると切なくなります。

    マスコミでも、ほとんど言わないですしね。

    みんなで応援していきましょう。